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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/22 13:52, 提供元: フィスコ ティムス Research Memo(2):2025年2月期決算説明会文字起こし(2)*13:52JST ティムス Research Memo(2):2025年2月期決算説明会文字起こし(2)ティムス<4891> ■決算説明 ティムス 若林 ただ今より株式会社ティムス2025年2月期決算説明会を開催いたします。代表取締役社長若林拓朗でございます。よろしくお願いいたします。 ハイライト、業績概要、パイプラインの内容をご説明します。TMS-007以降の個別項目については、これまでと大きな変化がないため、上記3点をご説明した後は、質疑応答へと進む予定です。 それでは、まずハイライトからご説明します。 1点目は、TMS-007(JX10)のグローバル臨床試験の開始についてです。これまでの経緯を記載していますが、最も直近では、今年2月5日にCORXEL社がPhase2/3臨床試験「ORION」を開始することを発表しました。この発表は、正式なプレスリリースという形ではなく、「International Stroke Conference 2025」という学会においてアナウンスされたものです。当社については、これまでお伝えしてきた通り、グローバル臨床試験における日本のパートナーとして参加する準備を進めています。 2点目は、TMS-008についてです。急性腎障害を適応として開発を進めているもので、Phase1臨床試験の投与と観察が完了しました。その後、今月4月にデータのリードアウトがあり、安全性および忍容性について良好な結果を確認しています。 3点目、「エキスパート人材の拡充」についてです。当社の事業が進展する中で、グローバル・ビジネスに対応できる人材を採用しました。まず事業開発の分野では、事業開発部を新たに設置し、同部門のシニアディレクターとして、事業開発に長年携わってきた非常に優秀な人材を採用しました。また、グローバル臨床試験の推進に向けて、臨床開発担当のシニアディレクターも新たに採用しています。この方は、大手外資系製薬会社において、日本における研究開発部門のトップを長年務めた経験豊富な人材です。 4点目、「ファイナンスの実施」についてです。これは当期終了後の3月に行ったもので、いわゆる行使価格修正条項付きの新株予約権による第三者割当を実施しました。内容は記載の通りで、新株予約権数は8万個、潜在株式数は800万株となります。このファイナンスの目的は財務基盤の強化であり、特にTMS-007(JX10)のPhase2/3臨床試験「ORION」の実施を万全の準備をもって臨むことを意図しています。 5点目に、昨年7月には脊髄損傷に対する新たな薬剤候補シーズを北海道大学から導入しました。これは、2022年7月にオプション契約を締結し評価を進めてきたものであり、臨床開発に進めるべきと判断し、新たに「TMS-010」として当社のパイプラインに加えました。 6点目になりますが、脳卒中領域に関する論文が発表され、「International Stroke Conference 2025」においても発表が行われました。「Stroke」は、アメリカ心臓協会および脳卒中学会が発行する学術誌であり、循環器分野では非常に高く評価されている有名な雑誌です。この雑誌に、当社が日本で実施したPhase2a臨床試験の結果に関する論文が掲載されました。また、今年2月にはCORXEL社のチーフメディカルオフィサーが「International Stroke Conference 2025」にて、プレゼンテーションを行いました。 7点目として、同じく2月にCORXEL社より配当が実施されました。これは継続的な配当という位置づけではなく、一時的なものと認識していますが、配当金として約225万ドル(受領時の為替レートで約3億4,200万円)を受領しています。 最後に、これは当期終了後の予定事項ではありますが、グローバル・スタンダードに合わせることを目的に、現在の2月期決算から12月期決算への変更を予定しています。 以上がハイライトのご説明です。 こちらは、これまでの各プロジェクトの成果と今後のマイルストーンを1枚にまとめた資料です。FY24は当期の成果を示しており、FY25は2025年12月期に予定しているマイルストーンを表しています。 当期の成果として、まずTMS-007に関しては、グローバル臨床試験が開始されました。TMS-008については、Phase1臨床試験を開始し、全被験者への投与を完了し、データリードアウトにより、安全性と忍容性が確認されています。さらに、新規シーズ探索の取り組みとして、TMS-010の導入を行いました。 2025年12月期に予定しているマイルストーンとしては、TMS-007におけるORION臨床試験のFirst-Patient-In、および日本での臨床試験開始が非常に重要な項目であると考えています。また、JX09については当社ではなく、現在CORXEL社がオーストラリアでPhase1臨床試験を実施しており、その臨床試験が完了することを予定しています。さらに、TMS-008に関してはPhase1臨床試験が終了したばかりですが、次の臨床試験のデザインを完了させることを目標としています。 【ティムス】2025年2月期決算説明会文字起こし(3)に続く 《MY》 記事一覧 |