携帯版 |
![]() |
![]() |
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/18 14:36, 提供元: フィスコ GMOメディア Research Memo(6):業界特化型(学び・美容医療)事業等が2ケタ成長(1)*14:36JST GMOメディア Research Memo(6):業界特化型(学び・美容医療)事業等が2ケタ成長(1)■業績動向 2. 事業セグメント別動向 (1) メディア事業 GMOメディア<6180>のメディア事業の売上高は前期比7.4%増の5,851百万円、営業利益は同71.8%増の662百万円となった。主要サービス別の売上動向は、ゲームプラットフォーム事業のうち広告収入が同20%増、課金収入が同10%増と揃って2ケタ成長を継続したほか、投資育成事業と位置付けていた業界特化型事業が同30%増(うち「コエテコ」関連が同16%増、「キレイパス」関連が同44%増)と順調に成長した。そのほかのサービスでは、「ポイントタウン」が同4%増、「くまポン」が同3%増と堅調に推移した。 売上総利益をポイント関連事業(ポイントタウン、くまポン、ブラウザゲームプラットフォーム)と業界特化型事業で分けると、既存収益事業が前期比5.2%増益、業界特化型事業が同27.0%増益となった。業界特化型事業の売上総利益はメディア事業の20%台まで上昇するなど年々構成比が高まっている。営業利益は売上総利益の増加に加えて、前期まで業界特化型事業に積極的に投下してきた販促費や広告宣伝費が減少したことも増益要因となった。 業界特化型事業のうち、「コエテコ」関連については、社会人向けの「コエテコキャンパス」が増収の大半を占めた。IT人材の慢性的不足が続くなかで、リスキリングに対する国の補助金政策も後押しになって、プログラミング等の資格取得を目指す社会人が増えていることが背景にある。また、プログラミングだけでなく、デザインや人材系、マーケティングなどに領域を拡大していることも売上拡大につながっている。2024年12月期第4四半期の職種別構成比を見るとプログラミングが前年同期の50.9%から36.7%に低下したのに対して、デザイン、人材系、マーケティング等の比率がそれぞれ上昇しており、今後も幅広いリスキリング需要を取り込みながら事業拡大を目指す。一方、小学生向けの「コエテコ」に関しては、コロナ禍以降のブームが一巡したこともあり売上高は横ばい水準にとどまった。ただ、2025年度より大学入試科目に「情報」が採用されたこともあって、今後も小学生向けプログラミング教育市場は着実な成長が見込まれていることに変わりない。 「キレイパス」については認知度の向上により登録会員数が前期末比31.3%増と増加したほか、クリニックの掲載店舗数も同1.6倍増と拡大したことにより、チケット購入件数は前期比で21%増と順調に増加した。四半期で見ると第2〜3四半期に伸び悩んだものの、第4四半期はユーザーニーズの高い美容皮膚科施術を中心に新規チケットの掲載を強化したことや、外科及び歯科矯正など新ジャンルのチケット掲載を順次開始したこともあって、前年同期比27.0%増と再加速し、過去最高を3四半期ぶりに更新している。また、クリニック向け経営支援プラットフォーム「キレイパスコネクト」についても着実に契約数が伸びており、第4四半期は単月で収支均衡水準になったものと見られる。経営支援プラットフォームについては既に導入しているクリニックも多いが、同社では「キレイパス」による集客施策と併せてサービス提供できることを差別化ポイントとしているほか、充実した機能とリーズナブルな価格で提供していることが評価され、リプレースに成功しているようだ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《MY》 記事一覧 |