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![]() 第35回 5401日本製鉄に投資する理由2022.8.15 <著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) ![]() ![]()
なお、この表で紹介している5401日本製鉄の株価は2135.5円、配当利回りはこの表ではなぜかゼロとなっていますが、アナリストの見立てでは8~9%とのこと。これは後ほど説明しますので、覚えておいてくださいね。 ![]()
ここ2週間で私が行った売買ですが、日本製鉄の組み入れを増やしています。また8801三井不動産売りと8802三菱地所買いのさや取りはハッピーエンド、利食いで手仕舞いしています。いずれも後述します。 日本株の相場観については、基本、これまでと全く変化なしです。従って以下の文章は前回のブログのコピペとなります。
以下に8316三井住友FGの過去3か月の推移、上は株価が7月29日時点、下はその2週間後、株価が8月12日時点の週足ですが、総じて下値切り上げ型の株価推移、9月の配当権利落ちに向け、株価は引き続き底堅く、堅調に推移していくことと思われます。 ![]() 三井住友FG(7月29日時点) ![]() 三井住友FG(8月12日時点) 次に8801三井不動産買いと8802三菱地所売りのさや取りについて。 グラフをご覧ください。 ![]() 8801三井不動産と8802三菱地所(7月29日時点) ![]() 8801三井不動産と8802三菱地所(8月12日時点) 8801三井不動産と8802三菱地所の比較チャート。3か月のグラフを2週間ごと、2つ並べています。一番上は株価が7月29日時点、その下は2週間後、株価が8月12日時点のさやの推移です。 前回当ブログで、両銘柄のさやは再度大きく拡大したため、三井不売り・地所買いさや取りを仕掛けて良いタイミングと考えますとしましたが、両銘柄のさやは一気に縮小、冒頭にも書きました通り、ハッピーエンド、利食いで手仕舞いしています。今回も成功事例と言えるでしょう。 ここ何回か当ブログで書いてきました通り、8801三井不動産と8802三菱地所のさやはここのところ、循環的に開閉していますよね。さや取りをしやすい、初心者の方にも比較的失敗の少ないペアであると考えます。今後さやが拡大し、再度仕掛け出来るタイミングが来るのが待ち遠しいところです。 さて、今回のテーマ、「5401日本製鉄に投資する理由」について、8月4日付モルガンスタンレーMUFG白川アナリストによる日本製鉄のアナリストレポートを用いて説明いたします。 ![]() アナリストレポート本文の第3パラグラフ、赤線で囲ってあるあたりをご注目ください。この株は会社四季報によると配当利回りは6%前後とのことですが、白川さんの見通しは、「通期配当利回りは8~9%と非常に魅力的だ」とのことです。なぜこういうことになるのか。鉄鋼業は典型的な景気敏感株であり、足元でアメリカの景気後退懸念が言われている中では、常識的にはとてもではないが、買えるものではない。昭和の時代の鉄鋼株はこういう状況では赤字になり、無配転落していたものでした。ところが最近の日本においては。鉄鋼会社の再編・淘汰が一気に進みましたね。昭和の時代は日本製鉄・川崎製鉄・日本鋼管・住友金属・神戸製鋼・日新製鋼と6社高炉の鉄鋼会社があった。この中で神戸製鋼は、どちらかと言うとコマツのような会社に近くなった。残り5社は日本製鉄とJFEに再編された。その過程で採算の良くない高炉はクローズされ、損益分岐点が低くなった。その結果として、足元で景気後退懸念があるにもかかわらず、赤字にはならない。それどころか、上述したような高い配当利回りが期待できる状況に、現在の日本製鉄はあります。 今後については、これはこのレポートでは書かれていない私見なんですが、現在、半導体不足により車の製造が制限されている自動車会社の需要が、徐々に増加していくと思われます。そうなると日本製鉄は、ここからさらに売上が増加基調になるのではないか。あるいは鋼材市況は高くなるのではないか。そう考えるのが妥当ですよね?ということで私は日本製鉄は投資妙味大と考え、このタイミングで投資を行っているし、皆さんにお勧めしているわけです。 ![]() 過去20年の日本製鉄(5401)月足 このチャートから見て取れることは、次の二点。 ①足元の株価は底堅い。前述した高い配当利回りが株価の下支えをしていると考えます。
この時に同じように大相場となった海運株は、足元でも再度、大相場になっている。鉄鋼株と海運株は歴史的に、株価の相関関係がとても高い。となると鉄鋼株も、海運株に引き寄せられたかたちで株価がサヤ寄せしても不思議ではない。いや、そちらの方が自然ではないか?こうも考えます。 以上です。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。 なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。
キーワード検索: #高配当 #景気循環 #株式サヤ取り |
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