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サラリーマンがゼロから純資産5億円を築いた私の投資法
10年前にロバートキヨサキ著の『金持ち父さん 貧乏父さん』など読み、実験として小規模ながらワンルームマンション投資もしましたが、投資環境が当時とは異なっている点などを勘案して規模拡大に踏み込むことなく、どうすべきか悩んでいたところに出会ったのが本書でした。サラリーマンである自分自身がこれから資産を築いていくためにどういうプロセスを取るべきか、大変参考になる書籍でした。 本書のアプローチとしては不動産投資と成長株に焦点を当てた株式投資の組み合わせです。著者自身が金融業に関わっておられたこともこの手法に至った遠因になっていますが、著者自身は金融業に携わっていない方にも応用できる手法だということを示そうと比較的丁寧に説明を試みていることが読み取れます。 時系列で投資家として市場の動きを肌感覚で著者がどう感じて、教訓は何だったのかということを都度明示している点は非常に参考になります。ただ、これは読み学問ではなく、自分自身で体感しないことには身につかないものでしょう。著者が投資してこられたその時代の瞬間瞬間の判断とそれに伴う結果に対して、今更論評をしても後講釈にすぎませんから、これから今後待ち受けるであろう市場の動きに対してどう対処するかの定石を知るための一手法を解説しているといった内容が特に参考に部分になるかと思います。 過去30年を検証してこれからの10年を見通すという考え方は共感を覚えます。ここで紹介されている手法を自分で採用するかどうかも自分自身の選択でしょうし、常に実践する前に検証をする必要性がある点も著者は示唆しています。この点、他の書籍と違って、読者の投資家としての自立を促し、自立のために必要なツールを明示している点はこの本の特徴ではないでしょうか。 株式投資に関してはキャピタルゲインを得るために成長株投資を中心に解説していますが、テンバーガー銘柄発掘法や参考書籍も示しています。株式投資でやってはいけないナンピンなどについても一通り解説されており、初心者本に飽きた人で次のステージに進もうとしている人にとってはちょうどいい内容になっているのではないでしょうか。 不動産投資についても良い面ばかりを取り上げているわけではない点で比較的フェアかと思います。空家率の上昇が昨今問題になっている中での国内不動産投資のリスクについても指摘されており、REITも含めてどのようなルールでやってきたかという点で初心者にとってもわかりやすい内容になっているかと思います。 株式と不動産の連動性と投資タイミングについて個人向けに書かれた書籍は少ないので、個人投資家向けの落としどころや示唆を提示している点はほかにないポイントで貴重かと思います。私自身の国内不動産投資に対するうやむやも少し晴れた気がします。 キャピタルゲインをうまくインカムゲインに転換する一手法として成功された著者の方法は私自身も参考にしたいところがあり、著者提示の書籍も目を通して自己責任の下で実践してみたいと思いました。
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